
去年「なんだこのバンド?」と思って見ていたら、こんなハードでマイナーな曲を演ってるくせに、あっと言う間に確固たる地位を築き上げた9mm Parabellum Bulletの3rdアルバム。
そもそも音源置き場を見てもらえばわかるように、正直、俺はハード系のドラマーじゃないんですわ。
なので、今のバンド、MONOTONEに加入した当初は、実は何を叩いていいのかよくわからなかったんです(笑)。
実際、ただ速くてうるさいだけのバンドは大嫌い(笑)。
そんな俺が、自分のハード系プレイの参考にしようと思える、数少ない現役バンドの一つが9mm Parabellum Bullet。
歌謡曲っぽいメロディーとヘビメタっぽいアレンジの融合には拒否反応を示す人もいるかもしれませんが、こんなバンド、こいつらしかいませんって(笑)。
ちなみにうちの嫁さんは、CD買ったその日に車で流したら、「こんな曲聴きたくない!嫌ぁぁぁぁ!」って絶叫してましたわ(笑)。
ま、そんだけインパクトのある名盤ってことだよ。
みるみる彼らの存在は大きくなり、それに比例して作品への期待度も増していくし、ハードルはどんどん上がっているわけですが―――やはり今回も軽やかに越えて行ったとさ。混沌としてハードコアでメタリックな音の爆発力は過去最高だし、すっかり味になった渋いというか枯れ感のあるメロも素晴らしい。でも今回もっとも注目なのは2本のギターのナイスなハモリぶり!“光の雨が降る夜に”のそれは何だかもうスゴイんです。
加藤直子 - bounce vol.320(2010年4月25日発行号)掲載(タワーレコード)